ご利用規約

1.利用登録制で、登録料、利用料とも無料。

  • 障害の有無、性別、年齢にかかわりなく誰でも利用できる。
  • 精神保健医療福祉関係者も含む専門家を配置していない。
  • 利用者に指示したり、指導したり、訓練等を行うようなことは一切しない。
  • いつでも自分の好きな時に来て自由に過ごし、帰りたいときにいつでも帰れる。
  • 会話の中で答えたくないこと、触れてもらいたくない事には、「ノー」といえる。
  • 昼食等の飲食物は持ち込み可、喫煙可。
  • 利用者は、社会人として自己責任を持って過ごしてもらう。
  • ユックリン以外の場所では、当会、ボランティアとも一切かかわらない。

2.ユックリンの利用効果

  • 悩んでいるのは、自分一人ではない事に気づく。
  • 苦しみを分かち合うことで、共に安らぎを得られる。
  • 自分の悩みを客観的に見られるようになる。
  • 他人の心配や面倒を見ることで、人の事を思いやる心が芽生える。
  • 人の世話をしている人のほうが、自分の悩みを忘れるとともに社会復帰力が高まる。

3.当事者交流サポート事業

  • 悩んでいる当事者どうしで話し、支えあう事業。
  • ピアサポート事業を22年度より実施  ― 自殺要因の一次的諸問題が解決しても、心に深い傷が残ったり、暗い影を引きずって生活している人たちがいる。こうした人たちが、同じ体験をした人たちと話すことで、ゆっくりと心をいやして回復していけるよう、仲間同士で支えあっていく。
  • 人に指図されたり、指導されても納得できない事が多いが、ここではどうしたらいいのか自分で気づき、自分の考えで行動出来るようになる。気づく事を通して自分で生きる自信を持てるようになっていく。自分の持つ生きる力の気づきの場所。

4.ユックリンでは

  • 利用者は、ここで自己決定、自己責任で行動、結果責任の受容、そして次の自己決定、自己責任で行動、結果責任の受用とつぎつぎと体験しながら、生きていく自信を培っていく。
  • 利用申し込み者は、部屋に引きこもっていると回復が遅れるので医師のアドバイスを受けて紹介されてくる人、他の福祉施設利用者が交流の場を求めて紹介されてくる人、相談機関から同じ悩みを持つ人と話すため紹介されてくる人等、通院以外に出かける場所が少ない人、仲間が欲しい人、話し相手が欲しい人等さまざまです。ユックリンは、対人関係を回復する地域生活訓練の場でもある。
  • 利用者同士の対等な会話、相手の病気を理解しレベルを合わせて対応したり話を聞いてあげる、自分の事も話して解ってもらえる場所、情報を教え合ったり出来る自由な場所として利用している。
  • はじめてきて話の輪に紹介すると、お互い自己紹介してすぐ仲良くなり、病気、病院、薬、住んでいる所等をお互いによく話す。症状の良くない人には、話をよく聞き、着るもの、顔、靴、アクセサリーなどなんでも褒める。頓服を持っているかとも聞いている。とにかくやさしく接する。人の心配しているうちに、いつの間にか自分の病状が良くなってきている。
  • 自分の病気の体験を話す。自分の病状が悪くなっていくのが分かっている。対処法も体験的に知っている。頓服薬をいつも持っていて、飲むとゆっくりと落ち着いてくるのが分かっているので、そばで騒がないでほしい。いまは自分の話を聞いて、自分を信じてほしい。
  • 薬が合う、合わないを話し、合わない場合の説明をする。薬の飲み心地、後発品のリスクを話している。医師にかかり方や特徴の話。睡眠剤にすごく関心があり、眠剤がまだ残っているとか記憶が飛んでしまう等話している。
  • よく来る利用者同士で自然とグループができ、カラオケ、ボーリング、花見等外で待ち合わせをして活動するようになった。場所の確認、行きたくない時の断り方、遅れる時の対処法など、人に迷惑をかけない社会のルールを学び始めた。
  • 利用者は、同じ体験を持つ人々と出会ってほっとしている。自分と同じ体験や価値観を持つ人と話すことで、自分を見つめなおしたり、自信を持ったり間違いに気づいたりして自分力をつけている。
  • 自殺を考えている人は、医師にも家族にも話せないことを、同じ体験をした仲間に心を開いて聞いてもらい、入院したほうがいい、何もしなくてもいいから何も考えないでゆっくり寝ていたら等の相談場所にもなっている。